生物・生命系物理学研究室
理学系物理学コース4年生対象です
大きなテーマは「粘性測定」です。粘性という物理量を物差しとして流体の性質を観測する、という試みを行っています。粘性は読んで字のごとく「ねばりけ」を表す物質固有の値で、同じ物質でも温度や入れ物の形などによって値が変化します。
研究室の活動
もちろん朝早くに登校して実験装置のスイッチを入れ夜も更けるまで測定に明け暮れる、なんてのが理想形なのでしょうが、そうもいかないのが学生生活です。当研究室では絶対全員参加のゼミを週に2回行っています。一つは研究の進捗状況を報告する会、もう一つは輪読です。これ以外の時間はとくにコアタイムも設けずに個人個人の裁量で卒研を進めてもらっています。4年生になっても授業を履修する人もいるし、アルバイトをする人もいる。そのなかで学生最後の1年間を悔いなく過ごしてもらえるよう教員は見守るのみです。
守ってもらいたいこと
特に高温・高圧になるような装置は使っていませんが、実験室ですっころんで頭を打つかもしれません。なので当研究室では「実験は日の出ている間だけ」と約束してもらっています。また、ノートを配布し日記をつけてもらうようお願いしています。はじめは1行しか書けなくても、ともかく毎日つけてもらいます。これが卒業論文作成の助けになると思います。
もとめる学生像
不合格でもいいので「連続体の物理(2年後期)」を履修している方を希望します。わたくしのひととなりを知って、なおかつ粘性に対する一般知識は持っていてほしいと思うからです。必要な専門知識は配属されてからきちんと勉強すれば十分だと考えます。また、実験系ですので研究室を自分の住処と考えることができる人でないとつらいと思います。研究室を「拠点」として大学の活動ができると理想的です。
過去の卒論テーマ一覧
あとでちゃんとやります